デザイン思考の仕事術について私が感じたことについてここに記していきたいと思う。
デザイン思考とは、問題に対する理解→観察→評価→改良→実現のサイクルによって商品やサービスを生み出すことだと考えている。
一方で私のゼミでは仮説検証型の研究を行っており、これは問題分析→仮説→検証→評価→実証のサイクルによって問題を分析している。
デザイン思考と仮説検証の相違点について述べていくのがおもしろいと考えたので記していきたいと思う。
デザイン思考型と仮説検証型の大きな違いについては問題分析へのアプローチの仕方ではないかと考える。デザイン思考をする際において最も大事なことは外に出ることで問題を分析するということである。視覚的に問題を分析することによって、室内の議論による机上の空論を可能な限りにゼロに近づけていく。外部化することによってビジュアル的に分かりやすくあらわしていく。こうすることによって今までの思考方法では思いつかなかった新しい価値が生まれていく。これがデザイン思考のメリットだと私は考えている。
一方で仮説検証型の問題分析はデータによる数値での検証がベースになっている。文章や写真などあらゆるものをデータ化し数学的な検証を試みていく。それは、時に机上の空論となりうる可能性を大いにはらんでいる。が、論理的に示すことができること、数値的に明らかになるために矛盾が生まれないというメリットがある。
一方で二つには似ているところも多いに含まれていると考えられる。それは問題に対して俯瞰といった方法で問題の検証を試みる点である。デザイン思考型は視覚的に、仮説検証型はデータを俯瞰することによって問題の根源を突き止め解決方法を導き出していくことである。二つに重要なことは既存の概念も重視することと新しい視点を取り入れていくことだとだと考えられる。
またもう一つの共通点は頭の中だけで考えるのではなく、外部化して組み立てることである。ふたつとも形は違えど分かりやすく外部化して考えていく。この点でも二つには共通点を見出すことができる。
このように二つの手法は似ている点も多々多くあり、学んで生かしていきたいことが多く存在している。しかし、片方に偏ることは考えを狭めることにつながるであろう。実生活や社会に出るうえでもどちらかに偏らないように数値と観察両方から支店を持つことが大事なのではないだろうか。
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